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22歳、初めてのローンで20万を借りて公務員の予備校に行く。

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周りが未来に希望を馳せている時、私は1人絶望を感じていた。

高校卒業後、19歳でCGデザイナーにはなったものの、相当の激務に耐えかね、私はこれからの人生を考え始めていた。

当時22、23歳。周りは大学を卒業する頃で、みんなの目は未来に希望を輝かせていた。

「どこどこの誰々が、上場企業に内定が決まったみたいだよ」

「いとこのお兄ちゃんは、春から研修医だって」

「友達は公務員をしながら悠々自適に生活しているらしいよ」

そんな話を母から聞くたびに、自分と誰かを比較して、正直焦った。 私だって、お金さえあれば大学に行っていたし、留学だってして、キャリアウーマンになれたわ、と内心では叫びたかったものの、高校生の頃から、すでにそこにはもう価値を見出せないでいた。

一番苦しかったのは、母が周囲の兄弟から「あなたの娘さんは変わってるわね」となじられているのを見た時だ。別にその人たちが悪いのではなく、時代の価値観がそうさせていた。

私の家系は父方も母方もみんな商売人で、お金にはシビアで苦労してきた方だ。そんな想いを自分の子どもや孫にはさせたくないという愛情から、子どもたちは医者になったり、栄養士になったり、看護師になったりと、「手堅い仕事」に就いていった。

私だけが「好きな事をしたい」といった人間だから、親戚からは畏怖な存在であったことは確かだったと思う。  

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定時から頑張る人たち。

CGデザインの仕事は、天職だった。今でも本当にそう思う。日本全国の高層マンションの外観や内観の完成予想図を描く仕事だ。

formZというソフトで、図面を書き起こし、C4Dというソフトで、ライティング、レンダリングをする。ライティングというのは、光の方向を計算し、外壁のタイルや、家具の素材をリアルな質感にまで持っていく作業だ。

レンダリングというのは、簡単にいうと、ライティングや素材の数値を設定したものを計算して、実際の完成物を仕上げる事である。そこから、Photoshopで画像加工をしたり、植栽を色付けして完成させる。

天職だと思えた仕事だったが、唯一辛かったのは「時間」であった。デザイン会社あるあるなのだが、残業がひどい。ちなみに残業手当なしだ。

9時出社の18時退社であるが、なぜかみんな18時から動き出す。日を越すことも度々あり、会社に泊まった事もある。 早く帰ろうものなら周りに白い目で見られる。

当時の給与は16万。時給にしたら200円ほどになることだってある。 完全に病だ。昭和感も甚だしい。  

「15時には仕事を終えて、そこから3時間は、未来の為に勉強をする」、  この価値観が分かっていない人たちが、あまりにも多かった。 時間は有限だ。

このままでは、働きながら子どもを産んで育てるなど不可能に近い。私はそう考え、天職であるその仕事を辞めた。

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「いつか立派になってお金をお返しします」在籍1年未満、非正規雇用が20万借りられた。

当時、先輩が独立をするに当たって、私に声を掛けていただいたが、丁重にお断りをした。そのことは今でも後悔しているのだが、その話は後にしたいと思う(詳細はこちら)。

さて、CGデザイナーを辞めた私だが、人生一発逆転をするにはもう公務員しかないな、と考えていた。時間の融通も効くし、何より、仮に1人で子どもを産んだとしても育てられる。 当時の貯金0。とりあえず地元の市役所で臨時で働きながら、予備校に通うしかない。1人で勉強をするには限界がある。学生時代、塾にも行ったことがないから、予備校探しからお金のやりくりまで、全てが初めての経験だ。

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資格の学校 TAC ・・・・約50万。高すぎる。サポート体制は万全。

LEC東京リーガルマインド・・・・仕事が終わって通うには遠過ぎて授業に間に合わない。

資格スクール 大栄(DAIEI)・・・・だいたい20万ちょっと。自主学習強め。

いくつかの予備校を調べ、お金の無さすぎた私は、資格スクール 大栄(DAIEI)に決めた。

そして初めて銀行の融資担当に行き、

「今はお金がないが、絶対に公務員になります」「毎日きちんと返済をお約束します」と気持ちを伝えた。 担当してくれた優しいお姉さんが

今はまだ実績がないけど、ここまで熱いあなたの気持ちに胸打たれました。

あなたの将来に期待します。

と言ってくれて、20万を融資してくれた。 泣いた。 20万、22歳には震えるほどの大金だった。

働きながら勉強し、返済に追われる日々。

10時から17時まで仕事をし、車を飛ばし予備校に通う。

18時から21時まで予備校で2コマの授業を受ける。

22時に帰宅し、深夜2時まで勉強する。

朝8時に起き2時間勉強する。10時に出勤。

上記に加え、合格後の半年は、週3で0時からのバイトもいれた。 銀行に返済する金額は月々1万。

予備校も、異例中の異例らしいが、月々払いを認めてくれて、2.5万の学費を支払っていた。 仕事と予備校と勉強。 「絶対に合格する」 その気持ちだけでやっていけた。

1年半後の完済通知を見て、こみ上げるものがあった。

 勉強を始めた半年で1次試験は合格したが、2次試験で落ちたので、結果2年ほどこの生活が続いた。

ある日、銀行から通知がきた。「完済通知」だった。 当時は20万なんて本当に大金だった。それを自分で返済して、達成できた。 頑張った。普段絶対に泣かない私だったが、この時ばかりはこみ上げてくるものがあったのを覚えている。

もちろんお金は借りないに越したことはない。 でも、早めにお金のことを勉強して良かった。  

学ぶ事は投資だ。お金があってもなくても今すぐできる。

これらの経験から、私は以下の事を学んだ。

お金があったら、あれができると思ってると、お金があってもできない。

時間があったら、あれができると思ってると、時間があってもできない。

もし今、お金がないなから勉強できない、と思っている人がいるのなら、どこからかお金を借りて勉強すれば良いし、無料の教材で学ぶこと等、いくらでも方法はある。

今すぐwebデザイナーになりたいけど、パソコンがない、教材がない、と思うなら、ローンでパソコンを購入しても良いし、無料の教材はいくらでもある。 「絶対これを叶えたい」 そう思って行動すれば、絶対に叶うと信じている。 時間は有限だ。

ローンや借金は、良い事とは思わないし、デメリットもある。しかしそれが未来への自分の投資だと思えば、その金額はすぐに回収出来る。もちろん自分の賄える範囲で借りるに越したことはない。その為にも今の自分の経済状況を知る事は重要だ。

「お金で時間を買う」、時にそれが最速で自分を成長させる事に繋がる時もある。

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