お金と距離と夢。私が在宅ワーカーになった理由。

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子どもが産まれたら東京時々沖縄、たまに海外が夢

正確に言うと、旦那さんやパートナーが「明日出張に行くから」「仕事辞めて新しい事を始めたい」と言った時に「これからどうやって生活するの」「子どもと私はどうするの」っといった発言で足を引っ張りたくないからです。

「何それ、超面白いじゃん」と言える女性でありたい。

仮に旦那さんやパートナーが一文無しになっても、私が2つも3つも働いてしばらくは家庭を支える覚悟もあります。

なぜなら、誰かの「夢」や「目標」はとてもとても尊いものだからです。

人の夢や目標を笑いたくない。 私は在宅で仕事をしているので、時間や場所は関係ない。世界の反対でもどこでもついていける女性になって、そっと家庭を支えていくのが私の理想です。  

お金と距離は可能性を制限する

なぜ私が、こういった思考に至ったか。それは私が沖縄出身という理由があり、距離を理由にいろんなことが制限された過去があるからです。

ご存知、沖縄は島国です。沖縄は、芸能の島だと思われていますが、実は隠れたスポーツ県でもあります。野球やバスケットボール、ハンドボール、ゴルフ、ボクシング・・・etc、中高までは子どものスポーツレベルが格段に高いと言われています。

高校生になると、遠征費がかかってしまうため、中々県外の方たちと交流を持つのが難しくなってきます。前にも書きましたが、沖縄は所得が低い為、子どもたちは家計を助ける為、バイトに励む子も増えてきます。

親に部活での費用を出してもらうより、少しでも家計の足しになる為に、バイトに勤しむ子も多いかもしれません。現に、私も女子サッカー部を立ち上げて部活をしていましたが、ユニフォームや遠征費は自分のバイト代から賄っていました。

弟も有望なハンドボール選手でしたが、高校になると辞めてしまい、バイトに明け暮れています。 また、どれだけ勉強を頑張って、「海外の大学に行きたい」「東京の大学に行きたい」と思っても、のしかかってくるのが「学費」と「生活費」です。

それを親に工面してもらうのは気がひける・・・かと言って、自分で賄うには、勉学と仕事との両立は厳しすぎる・・・と感じて、いくら学年でトップになっても、県外の国立、まして私立なんて行けず、結局県内の国立大学に進学する人が多かったのです。

お金と距離で諦めた夢

私は、子どもの時の記憶がしっかりしています。最初の記憶は1つ下の弟が生まれた時です。

若い両親が必死に働いて家族を守っているのを、子どもながらに感じていましたし、お金がないながらも、書道にもそろばんにも通わせてくれました。塾こそ通えませんでしたが、毎月通信教育のお金を出してくれて、私はそれで勉強していました。

そのかいあってか、書道の高等師範免許も取得できましたし、学年で2番の成績を納め、生徒会長になり、数々の色んな賞をいただいたりと、まずまずの優等生であったと思います。

そうなってくると、海外の大学や東京の有名大学に行って自分の力を試したかった、という至極当然な想いを抱きます。しかし、これまでの記事にも書いた通り、その選択はしませんでした。 それも、「お金」と「距離」で諦めてしまった当時の私の夢です。

言い換えると、「家族」と「故郷」のせいで、となるかもしれません。  

だからと言って、お金と距離を理由に諦めるのは何か悲しいし言い訳っぽい

かと言って、私はこれらのお金や距離を理由に、自分の夢や目標を諦めるほどの人間じゃありません。これまで私を育ててくれた「家族」と「故郷」のせいにするとか、ダサ過ぎる。

「お金」が問題なら、稼ぐ方法を考えれば良い。

「距離」が問題なら、その距離をクリアーすれば良い。

それをクリアーするのは私の場合は「IT」でした。分かりきった回答ですが、ITは時間も空間も、全ての問題を「解決」します。 ITは、絶対的な「時空」というものを超えられる大変重要な発見であり、概念だと思います。

今後、電気と同じように、ITがなくなることは絶対にないと思います。 ITがあれば、時間も場所も選ばずに仕事ができる、在宅ワーカーにとっては、素晴らしい環境です。

もちろん「IT」が全てではありません。

・私の弟は、スポーツこそ諦めましたが、自費で専門学校に行き、今は東京で立派な国家公務員をしています。

 

・私の親友は、自費で大阪大に通い、昼も夜も働いて卒業し、海外放浪後、今はフリーランスの同じデザイナーで東京で頑張っています。

 

・女友達は、高校卒業後に3年間自費海外を周り、そこから独学で学び、国立大に行き、新聞記者になりました。現在は東京で絶賛子育てをしながら、独学でプログラミングを学んでいます。

 

・後輩は、自費で大学に通いながら、プログラミングを学び、今は東京でリクルートのプログラマとして頑張っています。

ここで何が言いたいかというと、全員「お金」や「距離」を理由に、何かを諦めたことは1度もないということです。そして、皆、故郷である沖縄を愛しています。それぞれ自分の「制限」に向かい、自分の夢を叶えるには1番ベストな方法は何かをずっと考え、行動し続けた結果が今です。

こうして見ると、私はすごく友人に恵まれたと思います。みんなエネルギッシュで自分の人生に責任を持っているからです。自分の「夢」を、大好きな「故郷(≒距離)」や、愛している「家族(≒お金)」、まして自分自身で掴み取った「仕事」のせいにもしません。

もちろん、本心では分かりません。それでも、そのどれもが自分を作った「アイデンティティー」です。これらを否定したら、自分を否定することにも繋がりますし、何よりも、ここまで育ててもらった全ての環境に感謝をしていると思うのです。

子どもには好きなことをしてほしい、色んな可能性を感じてほしい

これまでの経験は、私を作る大きなきっかけになりました。成功体験も挫折も味わいました。

だからと言って、私は子どもに同じ経験をさせたいかと言うと、そうではありません。

それよりも、自分が感じた「好き」とか「ここに行きたい」「これをやってみたい」という感覚を大事にしてほしいです。

「ゲームがしたい」なら、し続ければ良いし、「海外に行きたい」なら行けば良い。何なら”一緒に”やるもの良い。これからの若い人は、もっともっと自由であってほしいし、もっともっと好きなことに貪欲であってほしい。

「お金」と「距離」で何かを諦めることを絶対にしてほしくない。親に遠慮することも、他人に遠慮することもしてほしくない。「自分」という可能性を感じてほしい、それが私の願いです。  

アイデアと移動距離は比例する

ハイパーメディアクリエイターとして有名な「高城剛」さんの言葉です。

移動距離を増やすことで、様々な五感が刺激され、アイデアが増えていくという意味です。 その為には「色んな場所に行く」ことは子どもの可能性をひとつ増やす方法だと思うのです。

幸いなことに、私は在宅ワーカーのフリーランスなので、仕事の場所を選びません。むしろそうしたい為に在宅ワーカーになりました。

子どもが産まれたら、東京と沖縄に行ったり来たりできたら理想だなと思います。そしてたまに海外に行って色んなものを見せ、共に成長していくのが夢です。

東京はやはり最先端で刺激的ですし、魅力があります。それと同じように、沖縄は大自然があり、時間も緩やかで、独自の文化があり、海外に似ています。

そのどちらの空気も肌で感じてほしいと考えています。さらに海外で見聞を広げ、可能性を見つけてほしいと願います。

私は「距離」で諦めた夢があるので、子どもにはそれを感じてほしくない。 諦めた、というのもおかしな話ですね。なぜなら、これからその夢をまた抱けば良い。そして、子どもやパートナーとその夢を叶えれば良いだけなのですから。  

みんな最初は子どもだった

いつから人は、夢を諦めるのでしょうか。大人になったら?結婚したら?子どもができたら?

夢には期限も期間もないです。諦めるのはいつも自分。夢は私たちのことを諦めていませんいつだって、夢はそこで待っている。

私が、どれだけ遠回りをしても、結局デザイナーの仕事をしているのは、幼い時に「クリエイティブがしたい」と想い続けてきたからかもしれません。

子どもは、素直です。自分の好きなこと、やりたいことを、幼い時からすでに把握してるかもしれません。そこをわたしたち大人が否定をして中断させるのは非常にもったいないことです。子どもが遊びたいなら遊び疲れるまで遊ばせれば良いですし、子どもの発言を真面目に聞いて、笑って流さないことです。

私は、小さい時に感じた想いや違和感、ドキドキや嫌だった感情を忘れませんし、忘れたくない。

涙した日も、孤独だった時もたくさんあった。もし自分に子どもが産まれたら、自分が幼い時に感じていた違和感を取り除いであげたいし、ワクワクすることを一緒に楽しんであげたい。

自分の子どもを通して、本当は自分のインナーチャイルドを癒してあげたいのかもしれません。

みんな最初は子どもです。自分の好きなことや夢が少なからずあったと思います。夢や目標はとても尊いものです。

これまでの発明や世紀の発見、芸術作品を生み出してきた人たちは、普通の人たちとどこか変わっていて、絶対叶うはずないというものに真剣に向かい合ってきた人たちです。

だからこそ、かつては子どもであった旦那さんやパートナーが「明日出張に行くから」「仕事辞めて新しい事を始めたい」と言った時に、「何それ、超面白いじゃん」と言える女性でありたい。

自分の愛している「子ども」や「仕事」を理由に夢を諦めてほしくないし、私も諦めたくない。諦める理由が、自分の愛している「家族」や「仕事」になるのは嫌だ。

いつだって、その可能性を制限しているのは時間や距離でも、お金でも家族でもなく、本当は「自分の心」なのですから。

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